Witch's Invitation【登場人物】

少女を中心として、異様な力に目覚める者たちがいる

それを制御できるものは少なく、彼女たちは無条件で人を、家を、街を、壊してしまう


故に、「魔女狩り」は適用された 彼女たちから人権は奪われた

彼女たちの名称は『魔女』


そして、時は流れ、魔女たちから尊厳と、人権と、自由を奪うための施設が生まれる

魔女の監獄『サバト』

「雪の女王」が統べるこの監獄で、魔女たちは閉じ込められ、実験され、

生涯を忌み嫌われた存在として終える


そして、またひとり……


登場人物《魔女》

84-A/ゲルダ

新雪の魔女。自己肯定が出来ない性格だが、ひたむきな頑張り屋。

ある期間の記憶がすっかり抜け落ちている。雪の女王に会う為、サバトを進む。

「わたしも頑張る。せっかくできた友達を……凍らせたくなんてないもの!」

42-A/カーレン

傀儡の靴の魔女。靴職人を夢見ていた孤児。勝気で大雑把な性格だが、

人生を諦めているのでサバトでの日々に妙な安心感を持っている。

「いい出来だろ? ……まあ、履いたら呪われちまうんだけどな、その靴」

57-G/グレーテル

二面性の魔女。常に冷静で面倒見のいい性格だが家族、

特に「ヘンゼル」という人物に関して異常なまでの執着を覗かせる。趣味はお菓子作り。

「やあ、新顔さん。会えて嬉しいよ。……お菓子を作ろう、何が良い?」

65-C/アリスとホワイト

不思議の国の魔女。無邪気で明るくイタズラ好きな性格。

無垢に何人もの人間を再起不能にしてきた女の子。ホワイトは白ウサギのぬいぐるみ。

「えへへ~お友達いっぱい、うれしいな~」(ホワイトは今日も無口だ)

69-P/メイジー

赤ずきんの魔女。猟師の血を引くオオカミ耳のずきん娘。

おばあちゃんっ子で内気で引っ込み思案だが礼儀正しく、献身的な性格。

「うぅ、み、見ないでください……毛深くって……は、恥ずかしいです…!」

37-A/シレィラ

泡沫の魔女。港町生まれの夢見るセイレーン。

つんけんしていてとっつきにくいが、発言の大体が厚意の裏返し。いわゆるツンデレ。

「なに強がってんのよ……寂しいなら寂しいって、そう言えばいいじゃない」

41-P/ターリア

微睡みの魔女。いつもどんな状況でもうたた寝している。

予見めいた言葉をこぼし周りを翻弄させる。眠りを妨げる存在が何よりも嫌い。

「……残念だけど、目覚めのキスをくれる王子様なんてここにはいないよ……」

35-A/マーヤ

小さな魔女。親指ほどではないが相当に小さい。

不当な扱いを受けつつ、自然と共生し一生懸命生き抜いてきた。性格は明るく世話好き。

「私、体を動かすことが好きなの! 動物さんのお世話だって得意なのよ」

12-G/ラプンツェル

孤独の魔女。長く美しい髪を持つ。足取りも言葉もふらふらしている。

収容される身でありながらユーエンに褒められたい一心で他の魔女を襲う。

「あたまのなかの 声 止まないの……うるさい……うるさい、うるさい……!」

60-A/インゲル

傲慢の魔女。良家のお嬢様のように振舞う。自身の身の保証を盾にサバトへ協力している。

魔法のパンくずで従えた小鳥たちをけしかけ戦う。

「ごめんあそばせ! 私、“郷に入っては郷に従え”が主義ですの!」

03-G/白雪

毒殺の魔女。現在のサバトでは一番の古株。あまりに危険な魔法を使うため

全身を拘束された状態で収容されている。いい加減ながら優しい性格。

「なんだ、若いのがはしゃいで。私の毒で死んじまっても知らないよ」

02-A/アンネマリ

灯火の魔女。幼いながらもしっかりもので、尽くしたがり屋な性格だった。

女王の指示により■■。亡骸は彼女の意向により燃やされた。

「わたしの炎で、だれかが幸せな夢を見られるなら。……うれしいです」

01-P/エラ

時の魔女。最初に収容された魔女とされる。明るく奔放で夢見がちな性格だった。

女王の指示により■■。亡骸は■■■へ埋葬されている。

「魔女ですって! 失礼しちゃう……ちょっとほかの人と違うだけなのに!」


登場人物《サバト》

カイ

雪の女王直属のサバトの看守。心が空っぽ。

優秀だが無機質なので周りからは気味悪がられている。ゲルダの事を気にしている。

「女王様、……僕にはわかりません。自分のしていることが、正しいのか」

エリウッド

下級看守の青年。元奴隷であり、声を出すことが出来ないが、感情豊か。

人がいい優しい性格。シレィラの歌声に感銘を受け、恋に落ちる。

「…………、…………!」(一生懸命、嬉しそうに頷いている)

ヴィクトリア

上級看守の女性。「首を撥ね飛ばす」幻影を見せる。

高飛車で独善的な性格だが、自身を高める努力も忘れない。が、アリスには遊ばれている。

「あぁんもうムカつくわね! もっとあたしの思うように動きなさいよ!」

ユーエン

上級看守の男性。厭世的な性格で、何もかもいい加減。

薬物依存気味。労働を嫌い、自身に懐いているラプンツェルをいいように扱っているが…

「真面目にやる方がバカを見るだろ。寝ても覚めても地獄だよ……」

雪の女王

深雪の魔女と呼ばれる、サバトの主人。魔女たちを収監し、

世間から隔離させることで自身の存在を世に認めさせている、最古の魔女。

「……話すことは、得意じゃないの。……もう、いいわ。行きなさい」