ガラクタナイツ【登場人物】

世界観

トロイメライ:世界の名前。

エルム街:舞台となる街の名前。


悪夢:定期的にトロイメライの住人を襲う理を逸脱した存在。

怪奇現象から物理的恐怖など全般を指す概念。


ユメクイ(夢食い):対悪夢のための組織「悪夢対策室」に所属する職員のこと。

悪夢を鎮圧・抑制するのが主な仕事。


REM:レム。ユメクイが扱う「武器」の総称。抽出したフロイト値(後述)で構成されており、悪夢を抑制出来る唯一の形。隊員によってREMの形状は異なる。


ガラクタ:この世界に住む主な住民の総称。中心にあるコアがやられない限りは、千切れても再生できる。ヒトの形を模しているが、何故そうした進化を遂げたのかは不明。


 かつての悪夢対策室の創設者、Cは「ガラクタの感情の揺さぶりからエネルギーが生まれること」、ひいては「希望的観測こそが最も力のあるエネルギー」であることを発見する。

 やがて、そのエネルギーは「フロイト値」と呼ばれ、フロイト値を安定して確保・供給するための施設として、「悪夢対策室」は生まれた。

 ガラクタにあだなす「悪夢」を以って、エネルギーに変えガラクタに還元する、

 そんな組織で働く少年たちの話。


悪夢対策室


◆期待の新入り◆

シルエット

暗雲立ち込める「悪夢対策室」に突如としてやってきた、期待のトラブルルーキー!

元気で明るく、活発で裏表がない。めちゃめちゃ大食い。

アーサーに憧れ「ユメクイ」を志願する。何よりもそうあることにこだわる。

REM:雷撃 一人称:俺

「よっしゃ来ーい! 全部食ってやる!!」

「そうさ! ユメクイになるのは俺の“夢”なんだ!」


ヴィスク

「ワルプルギスの夜」に巻き込まれ、両親を失った少年。

行方不明の妹を捜し、悪夢対策室に入隊する。クールに見えて、余裕のないルーキー。

同時期入隊のシルエットとはとことんそりがあわない。

REM:刀 一人称:僕

「君みたいな馬鹿と、ひとまとめにされるのはごめんだ」

「妹は……トリステラは……生きてる。僕は、そう信じてる!」


処理課:悪夢を実際に相手どり抑制・鎮圧を行う実働部隊。有事の際は町を守るため出撃する。


アーサー

悪夢対策室処理課の室長。

元第一部隊所属、エリシオンとシドウが同隊所属だった。今でも前線で通用する戦闘能力を持つ。

真面目で誠実な性格が災いし、個性豊かな隊員たちに振り回される毎日を送る。

REM:二丁拳銃 一人称:俺

「確かにトラブルばかりだが……俺はお前たちを信じているよ」


キューロ

第一部隊隊長。プライドが高く、いやみったらしい皮肉屋。

実力に裏打ちされた発言ではあるけれど、あんまり仲良くなりたいタイプじゃない。

「ワルプルギスの夜」で裕福だった実家は衰退寸前まで追い込まれている。オズとは犬猿の仲。

REM:糸 一人称:僕

「これくらい、僕たちで対処可能だ。尻込むなよ」


ファム

第二部隊隊長。隊長格でひとりだけ女の子であるため、

ナメられないように人一倍頑張っている。勝ち気な性格で、いわゆるツンデレ。

新入りのシルエットをなんだかんだ気にしている。パーニャとは親友同士。

REM:バトン 一人称:あたし

「なによ、その目? 女子だからってナメないでよね!」



オズ

第三部隊隊長。ミゼリオの双子の弟。短気で横暴、ヤンキーじみた性格。

根は悪いやつではない。意外とウブで、ドロシーに憧れている。キューロとは犬猿の仲。

兄と妹とともに悪夢対策室のシドウに拾われた過去を持つ。

REM:大剣 一人称:オレ

「うるせぇクソが、さっさと行けや! 足手まといはいらねェんだよ!!」


グレン

第四部隊隊長。カリンカの弟。めちゃくちゃコミュ障で、目を見て話せない。

だけどとても優等生で、実力は確かにある。実力主義の過程で育てられ、

天才である姉に対してコンプレックスを抱いている。

REM: 一人称:僕

「す、すまない……余計な口出しをして……」


トウゴウ

第五部隊隊長。実直でまっすぐな少年。とても人(?)がいい。

気難しいヴィスクのココロを一番最初に開いた人物で、彼に信頼されている。

処理課内の委員長もつとめる。貧しくも裕福でもない優しい家庭で育った。

REM: 一人称:俺

「俺たちでやるぞ。大丈夫だ、きっとうまくいく!」


レオニール

キューロとは訓練生からの付き合い。なるようになれ思考で、マイペースな性格。

飄々としていて、精神攻撃への耐性もある。

REM: 一人称:オレ

「オレだって痛い思いはしたくねぇよ。代わってくれるならお願いしたいぜ」


リズ

キューロに憧れている、恥ずかしがり屋で引っ込み思案な少女。

おどおどしており、処理課でも特に仲の良い面々以外相手だとどもりまくってしまう。

REM: 一人称:わたし

「あ、あ、わ、わたしもがんばるよ……!」


イーヴェ

居眠り魔。立ったままでも寝る。口数はかなり少ないが、堅実な性格。

処理課で一番タッパがある。メカクレだが、めちゃくちゃ視力がいい。

REM: 一人称:俺

「…………ちゃんと聞いてる。」


パーニャ

ほわほわしてのんびり屋な少女。とても力持ち。

スタイルが良く、よくラッキースケベを誘発する。ファムとは親友同士。

REM: 一人称:あたし

「一緒にがんばろうねぇ。悪夢なんてギュッ!てしちゃおぅ」


ロメオ

女の子大好きなお調子者。とりあえず口説きに行っては玉砕している。

根は普通にしっかりしており、病弱な母とふたりの弟を養うため処理課に所属している。

REM:ダーツ 一人称:俺

「ねえねえ、そこのお姉さん! 可愛いね! これが終わったらお茶でもどう?」


ダーウィン

棒術を駆使する、常識的な少年。しっかりしており、自らを律する力に優れる。

実家は棒術の指導をしている道場。

REM:棒 一人称:俺

「心頭滅却すれば火もまた涼し、だ。ともに乗り切ろう」


メリル

ちみっちゃくまとまっているが、毒舌気味な少女。

基本「~なの」が語尾につく。かわいげがないが、なんやかんやで面倒見は良い。

REM:ナックル 一人称:あたし

「ベツにあたしは……興味ないの。さっさと終わらせるの」


ロワイヤ

処理課の良心。面倒見がよく、やさしい性格。

常識的すぎて、逸脱した悪夢相手には狂気に陥ることが多い。

REM:盾 一人称:俺

「怖い時もあるよ。でも、俺たちがやらなきゃ。ユメクイなんだから」


ララシア

ナナシアの妹。ギャル系女子で、結構ズバズバものを言う。

姉のカスタマイズした靴を好んで使っている。グレンを気にしている。

REM:ガジェット靴

「別にあたしは気にしてないし。隊長が凹んでたらあたしらが困るだけ!」


ジャック

処理課で一番小さいが一番漢気のある少年。兄貴肌。

自分の殻にこもりがちなグレンを良く引っ張っている。シルエットに尊敬されている。

REM:ハンマー 一人称:オレ

「もっとでっかく生きろよ、男なら!」


モネ

アーサー室長フリークである、生粋のお嬢様。戦闘能力はあまり無いが

「アーサーがいる」という理由だけで処理課に入隊した。

REM:モニタ 一人称:わたくし

「アーサー様の不安を取り除きたいの! 全力で任務にあたりますわ!」


チェロ

すばしっこいお調子者。なによりもスクープを好んでおり、

気になることを見つけたらすぐメモリアで写真を撮っている。訛っている。

メモリア:対策室で使用する通信機器のこと。平たく言えばスマホ。

REM: 一人称:ウチ

「ウチの目に留まった以上、ただでは帰さへんで!!」


サリシャ

長身痩躯で不思議ちゃんな少女。予言じみた能力を持つ。

スピリチュアルな物事を好む。技術課に兄がいる。

REM: 一人称:私

「あなたの未来は明るい。きっとなんとかなるわ」


研究課:処理課の持ち帰ったサンプルデータなどを用いて、悪夢全般を研究している。


カリンカ

悪夢対策室研究課の室長。グレンの姉だが、彼とは微妙に距離がある。

弟によく似て気弱な性格で、やっぱりコミュ障。

若くして博士号を取った天才であり、変人でもある。

一人称:私

「……素晴らしいデータが取れました。うれしいです」


ミゼリオ

オズの双子の兄。スマートで心優しく紳士的な性格。

怒るとオズよりも怖いらしい。ちょっと夢みがちなところがある。

一人称:僕

「いつか悪夢とも共存できたら……素敵だと思うんだ。

 もちろん、そううまくはいかないことだと、わかってはいるけどね」


ムーちゃん

ミゼリオが主導で面倒を見ている、「悪夢のかけら」。

従順に見えて、時折反逆する。3歳児くらいの知能をもつ。


コシェ

元は一般人だった車椅子の少女。

ロワイヤとの事件をきっかけに、対策室の試験を受け、研究課に加入した。

一人称:わたし

「わ、わたし……がんばります! よろしくお願いします!!」


カノ

穏やかで気が長い性格。マイペースに仕事をこなしている。コーヒー中毒。

一人称:ぼく

「やあ。まあ、そんなに焦らないで。実験結果が出るまで、コーヒーでもどう?」


エマリー

ミゼリオに気がある研究員。どうにかして彼のメモリアの番号を聞き出したい。

一人称:あたし

「えーん、リン〜! どうしたらミゼリオくんとお話できると思う!?」


リンコ

エマリーと仲のいい研究員。いつも空回りしている彼女に呆れ気味。

一人称:私

「落ち着きなさいよ。真面目に仕事してれば、そのうちいいことあるって」


ヨネ

穏やかでお淑やかなおばあさま。ユメクイではかなりの長寿。カリンカの師匠。

一人称:わたし

「わたしが生きている間に、悪夢のすべてを解き明かしたかったわね」


ほか


救護課:主に処理課のバイタルチェックを担当。実際に悪夢と戦う彼らの精神値などのカウンセリングも行う。


ジョシュア

悪夢対策室救護課の室長。

ボロボロな隊員(身でも心でも)を見ると興奮する気質。

やや偏屈で怪しげな雰囲気が漂っているが、仕事はちゃんとやる。

一人称:僕

「…………………いい傷ですねぇ。接合するのがもったいないくらいです……」


ドロシー

ユメクイの中でもトップレベルで人気の救護課員(主に男性陣から)

誰に対しても親切で心優しく、まさしく戦場の天使。

一人称:私

「本当にお疲れさま! すぐに手当てするね」


トト

おっちょこちょいなドジ課員。彼女に治療されると傷が悪化すると評判。

ドロシーと仲がいい後輩気質の少女。

一人称:わたし

「さあ、お手当てするっすよ! ……なんでそんな顔するんすか!?」


ケイト

見た目は男性だが、心はオネエさん課員。面食いで、イケメンにだけやさしい。

本当は女性の制服が着たいが、周りから止められている。

一人称:私

「ちょっと! 次はヴィスクくんなの? なら私が診るわ、当然でしょう!」


技術課:悪夢対策室を動かす機械等のメンテナンスや管理、処理課のREMの修理などを担当する裏方。


シグ

悪夢対策室技術課の室長。

アーサーが現役の時から技術課で働いていた古株。

諦め気味ないい加減な振る舞いが多いが、腕は本物。喫煙者。

一人称:俺

「俺たちの出番は少ない方が、ありがたい話だ。

 ……別にいい意味ではないぞ? サボりたいだけさ」


ナナシア

ララシアの姉。妹に比べてマイルドで面倒見のいい性格。

姉御肌。現在はイッキの直属の先輩として彼を見守っている。

一人称:あたし

「ちょ、REM刃こぼれしてんじゃん! きちんと手入れしないとダメってゆーか?」


イッキ

元は一般人だった少年。REMへの愛と造詣が深い。

武器屋で働いていたところをアロアに勧誘され、試験をパスして悪夢対策室に配属される。

一人称:おれ

「大切なREMを任せてもらえるなんて、おれ……感激です!

 頑張って直しますから、待っててください!!」


ムラマサ

偏屈で疑り深い性格で、子どもが嫌い。

若者ばかりの処理課を苦々しく思っているが、仕事はきっちりやる。

一人称:俺

「新入りが調子に乗りやがって。精々職務を全うすることだな……」


ほか


その他:施設運営のための人員など ネームド以外ももりもりいるよ!


エリシオン

悪夢対策室の現在の統括責任者。愛称はエリー。中性的な見た目をしている。

大胆で豪胆な性格だが、見かけはクールに振る舞う。アーサーは同期でシドウは先輩。

創始者Cの遠縁であり、悪夢対策室の運営に全力を注いでいる。

REM: 一人称:私(オフ時は僕)

「いいかい。皆、死なない程度に頑張ってくれ。もちろん私もそうするよ」


シドウ

元第一部隊の番人で、武人。アーサーをはじめ、いろんな課員に尊敬されている。

現在はエリシオンの参謀として彼(彼女?)の行く道を支えている。

オズ、ミゼリオ、アロアを拾い、育てた。

REM: 一人称:ワシ

「お前たちの行く道を、ワシも見守ろう」


クレアンヌ

クレアおばさん。いわゆる食堂のおばちゃんで、豪快な性格。

多分悪夢対策室にいるどの男性よりも怖い。

一人称:あたし

「しっかり食わなきゃ明日も勝てないわよ! ほら、もっと食った食った!」


アロア

オズとミゼリオの妹。食堂で働く女の子。

元気で快活、お節介焼きな性格。ミーハーで噂話が大好き。

一人称:あたし

「いらっしゃい! 今日はなににします? おすすめの新メニューがあるんですよ!」


セレネ

アーサーの義妹。彼が現役だったころ、助けられた過去がある。

受付嬢を務める。物腰柔らかで、マイペース。肝が据わっている。

一人称:私

「みんな、がんばってね。私もここから、応援してるよ~」


ソニア

もうひとりの受付嬢。セレネの後輩にあたる。

固い口調で話すカタブツで、何事にも全力投球すぎるきらいがある。

一人称:わたし

「任務、お疲れさまであります! 早速帰投の手続きを行うであります」


ほか


◆エルム街のひとたち◆ 編集中です、もうちょっと増やしたい


クロウ

小説家の男性。目つきが悪く、態度も悪い。相当捻くれている。

が、その分(?)作風は繊細。シルエットに懐かれて、困っている。

一人称:俺

「俺がしょうもない作品を書けてるうちは、平和ってことだよ」


メイリ

クロウの奥さん。やや弱視で、よく失敗をしている。

やさしく母性に溢れた性格。

一人称:私

「私たちも、シルエットくんたちの力になりたいな……」




◆エラムスグイン◆

悪夢対策室の創設者、Cと呼べる存在が率いる謎の組織。

悪夢対策室をあざ笑うかのように暗躍。「すべてのガラクタが消滅すること」を願っている。


四幹部たち:それぞれが部下を率いていたりする。


ロキ

エラムスグインの切り込み隊長。寡黙だが、目的の為なら手段を択ばない。

シルエットと奇妙な友情を築く。ガラクタと悪夢の行く末を疑問に思っている。

元処理課のユメクイだったらしいが……

REM:鎌 一人称:オレ

「お前にとってのアーサー……室長が、オレにとってのCだった、それだけだ」



アリス

生意気で自分の可愛さを武器にしているメスガキ。Cに育てられた。

相当に残虐で、血も涙もない。Cに気に入られているトリステラを敵視している。

REM:トランプ 一人称:わたし

「バッカじゃないの? わたしの方が優秀で、有能みたいね!」


ディーク

誰よりもCに心酔している。頭脳派に見えて脳筋な男性。

元々はユメクイとして働いていたようだ。素顔が可愛いのを気にしている。

REM:チャクラム 一人称:俺

「Cの思うようにする。俺たちにとっての希望があなただ」


シェイクスピア

誰よりも自分の欲望に忠実。Cとも利害の一致を経て行動を共にする。

自分の手を汚さずガラクタをボロボロにするのが好き。

REM:ムチ 一人称:私

「私は私の望む世界が現実になってほしいわ。誰だってそうじゃない?」


トリステラ

行方不明だったヴィスクの妹で、半オートマトンの少女。両手は大きな鉤爪になっている。

「命令」のまま、悪夢対策室を襲撃する。記憶は全て無くしている。

感情が実装されておらず、なんでも言われたままを実行する。

一人称:私

「壊すように、私は指示された。だから壊してる。どうして、壊すのはいけないことなの」

「どうして、私にこだわるの?」


C

悪夢対策室の創始者。閉眼。

夢とガラクタの密接な関係に答えを出した張本人であり、数十年前に逝去したとされる。

一人称:俺

「俺は無力な、ただの旅人さ」

「ユメクイだとか、悪夢だとか。そんな区切りを用意した俺が、一番愚かだったのかもな」




そのうちまた整理します。